ガラスと鏡の中間的なハーフミラー

ハーフミラーというのはガラスと鏡の中間的な性質を持っており、鏡のように対象物を映すこともあればガラスのようにただ光を透過させる性質も併せ持っています。

鏡はガラス板の片面に金属を箔のように付着させることで作られ、そこに当たった光はほぼ100%反射されます。

そのために対象物がガラスに映るように見えるわけですが、ここで付着させる金属の厚みを調節し、普通の鏡よりもさらに薄くすることで、一部の光は反射させるけれども残りはそのまま透過させるようにすることができます。

これは技術的にはかなり難しいことで、鏡の場合、ある程度以上に金属の厚みがあれば、そこには多少の差異があっても特に問題とはなりません。

要するに多少厚すぎたとしても、光を反射させるという点では別に支障など生じることがないからです。

ですがハーフミラーの場合、金属箔は、厚すぎず薄すぎずというちょうど良い厚みで均一になるようにしなければなりません。

でないと一部は鏡のようになっているけれども一部は透けて見えるというように、別の意味での中間的な、ムラのあるものが出来上がってしまうことになります。

これでは製品として販売することはできません。

適切に管理された工程で製造された製品は、鏡でもあればガラスでもあるということになり、様々な用途に幅広く用いられています。

デザインとか装飾の分野でも使われることがありますし、一般の建物の窓ガラスに使われることもあります。